はたの鍼灸院のブログ

鍼灸師が身体の事について書きます

副腎疲労症候群

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たくさん寝たのに疲れが取れない・なんとなく体調がよくない・何もやる気になれず無気力・ちょっとしたことでイライラしてしまうなどの症状ある方多いと思います。

その他にもなかなかよくならない頭痛や肩こりなどの不定愁訴、もしかしたら副腎疲労が原因かもしれません。

 

腎臓の上に付いている豆粒の様な臓器が副腎といいます。

その副腎肉体的・精神的ストレスを対処するためにホルモンの分泌や血糖のコントロール、炎症反応を抑える免疫機能などありとあらゆるストレスに対応するのが副腎の仕事です。

 

ですが現代にはストレスが多すぎます。

過度の労働や人間関係のストレス、偏った食生活、不健康なライフスタイル、化学薬品や添加物などによって副腎の機能が低下してしまいます

 

体にストレスがかかると副腎はストレスに対処するためにコルチゾールというホルモンを出します

 

コルチゾールの主な働きは肝臓で糖を新しく作ったり筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪分解などの代謝の促進、抗炎症および免疫抑制などで体にとってはなくてはならいホルモンです。

コルチゾールは朝に沢山作られ、夜になるにつれて少なくなります、夜は寝るだけなので抗ストレスホルモンが必要ないからです。

なので昼夜逆転している方や朝起きられない方は副腎がうまく働いていないかも知れません。

 

ストレスが続きコルチゾールが過剰に分泌される状態が続くと副腎が疲れてしまいコルチゾール自体を作らなくなりストレスと戦えなくなりストレス耐性がとても低くなります。

 

そうなると虫刺されやちょっとした傷がなかなか治らない・アレルギーがでやすくなりアレルギー症状が以前より酷くなる・睡眠のリズムが崩れて不眠になる・感情の起伏が激しくなる・思考力や記憶力に障害がでたるなどの症状が現れます。

他にも甘いものやしょっぱいものが無性に欲しくなり食が偏りがちになる、セックスレス更年期障害PMSなどの性ホルモンが減って起こる症状など副腎疲労が様々な症状や病気と関わりがあると言えます。

 

なので上の様な症状や慢性疲労不定愁訴がある方は、日が変わる前には寝て規則正しい生活を送る事と食事では以前ブログにも書いた小麦や砂糖・牛乳といったアレルギー源になりやすいものを減らし、副腎や肝臓への負担になりやすいカフェインを含むコーヒーやアルコールを減らす事から始めましょう。

 

コルチゾールはビタミンCやビタミンB群、タンパク質の摂取が少なくても作られなくなるので、余裕がある方はビタミンB群とタンパク質を多くとる食事も心がけましょう。

ビタミンB1チアミン):豚肉、豆類、胚芽米や玄米
ビタミンB2リボフラビン):納豆、卵、葉物野菜
ビタミンB3(ナイアシン):レバー、魚介類、肉類
ビタミンB5パントテン酸):サケ・イワシなど魚介類、肉類、卵
ビタミンB6(ピリドキシン):魚介類、肉類、バナナ
ビタミンB12コバラミン):シジミ・アサリなど貝類、魚類、肉類
葉酸:緑黄色野菜、イチゴ
ビオチン:レバー、卵黄、魚介類、キノコ類、ナッツ類

タンパク質:魚、肉、卵 

 

なかなか取れない慢性疲労や慢性的な症状には日常生活での習慣や積み重ねが大きく関係しています、食事や生活習慣を見直せばこれらの症状は改善できるはずです。

 

特にカフェインや白砂糖などの中毒性が強いものの摂取は副腎にかかる負担が大きいのでなるべく控えるようにしましょう!

 

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