はたの鍼灸院のブログ

鍼灸師が身体の事について書きます

足三里

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ツボの中で合谷に次いで有名なのが足三里ですね。

 

膝のお皿の外側から指4本分下にあり、前脛骨筋の上にあります

 

足三里の里は集まるや通ずるという意味があり、三は膝下3寸を指していて足三里には胃の気が集まることから足三里とつけられました。

 

足三里は胃の機能を改善し上がった気を下ろしてくれる作用があります、なので胃痛・嘔吐・下痢・食欲不振などの消化器疾患に多く利用されています

 

足三里にお灸をすると健康が保たれ寿命が伸びると言われたことから長寿の灸と呼ばれたり、松尾芭蕉奥の細道でも足三里が出てくるほどのツボです。

足の疲れや胃の疲れをとる効果があるので松尾芭蕉の様な長旅をする人にはとても大事なツボになります。

 

足三里がある前脛骨筋は太腿の筋肉である大腿四頭筋や腹直筋とも筋膜で繋がっています

大腿四頭筋は人体で1番大きい筋肉と言われています、この筋肉が弱くなってしまうと足が上がらなくなり躓きやすくなったり身体全体の代謝が低下してしまうので体が冷えたり疲れやすくなります。

 

また腹直筋が硬くなると背中が丸くなり猫背になります、そうなると内臓が圧迫されて本来の機能が発揮されなくなったり横隔膜膜も硬くなるので呼吸が浅くなり疲れやすくなってしまいます。

 

この様に身体を支えるために必要な筋肉と繋がっている事からも足三里は重要なツボだとも言えます。

 

 

 

東洋医学では体に力が入らなかったり、なんかパワーが出ない様な時の状態を気虚と言います

 

血行が悪い・身体が冷えやすい・代謝が悪い・病気しがち・出血しやすい(内出血や不正出血)・尿漏れ・貧血・めまい・便秘・下痢・常に倦怠感がある・息切れ・眼瞼下垂

これらの症状に半分以上当てはまる方は気虚になっている可能性が高いです。

 

そんな方におすすめのツボは足三里合谷です。

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合谷は以前花粉症の所でも紹介した手の甲側で親指と人差し指の付け根の部分にある凹んだ所です。

足三里は最初に紹介しましたがすねの外側で膝のお皿の下から指4本分下がった部分にあります。

 

この2つのツボは胃や腸に繋がりがあります、気虚の方は胃腸が弱くなっている事が多いです。

 

足三里と合谷を軽く押してみて痛みが出る方は胃腸が疲れてしまっているので、セルフケアで足三里と合谷をマッサージする様にしましょう!

 

気虚の症状に当てはまる方は刺激物や暴飲暴食は避けて、消化の良い物やよく噛んで食べる様にしましょう。

 

足三里にお灸をして胃腸の健康を保ちましょう!

 

 

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