はたの鍼灸院のブログ

鍼灸師が身体の事について書きます

三陰交

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女性の方に有名なツボが三陰交です。

 

三陰交は内くるぶしから指4本分上で脛の骨の後ろにあります

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このツボは月経不調・閉経・難産・おりものなどの婦人科疾患に効果があり、婦人科疾患の要穴と呼ばれています

 

勃起不全や陰茎痛の男性の疾患にも有効です、その他には下痢・不眠・湿疹・むくみ・冷え性などにも効果があります。

 

三陰交は肝と腎と脾の3つの経絡(ツボの流れ)が三陰交で交わる事から命名されました、肝は気や血液の調整、腎は生命力を司り水分の調整、脾は消化器系の事なので栄養や水分の吸収して栄養を供給する機能があります。

 

なので三陰交を刺激する事で脾の機能を高めて余分な水分を出し肝と腎を滋養します

 

まず3つの経絡が三陰交で交わっている事からも三陰交が重要なツボだということが分かりますが、三陰交がある後脛骨筋も筋膜の繋がりで骨盤底筋や腸腰筋・横隔膜などの骨を支えているインナーマッスルと繋がっている事からも重要だと言えます。

 

 

 

骨盤底筋は骨盤の底にある筋肉の総称で内臓を下から支えて排尿・排便をコントロールしています。

腸腰筋は上半身と下半身を繋ぐ筋肉で身体を深部から支えています。

これらの筋肉はインナーマッスルと呼ばれ骨を支えています、インナーマッスルは外側の筋肉に比べるとパワーは弱いですが持久力があります

 

インナーマッスルが弱いと骨を上手く支えられなくなるので猫背になりやすく、外側の筋肉で身体を支えようとするためスタイルが悪く見えてしまったり疲れやすくなります。

 

特に婦人科疾患も骨盤内の血流が悪い為に起こることが多いので三陰交を刺激することでインナーマッスルが活性化され骨盤内の血流が良くなる事で婦人科疾患にも効果があるのだと思われます。

 

三陰交を押して痛みがある方はインナーマッスルが弱くなっていたり硬くなっている事も考えられるので三陰交を刺激してインナーマッスルを活性化させましょう。

 

婦人科疾患や冷え性・むくみがある方も三陰交を押すと痛みがあると思うので優しくほぐしてみてください!

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