亜鉛
亜鉛は味覚を正常に保つのに働き皮膚や粘膜の健康維持に働いています。
身体の中には約2gあり主に骨・筋肉・肝臓・腎臓に存在しています。
亜鉛は多くの酵素タンパク質の構成要素として様々な生体反応に関与しています。
アミノ酸からのタンパク質の再合成やDNAの合成にも必要なので胎児や乳児の発育・生命維持に非常に重要な役割を果たしています。
新しい細胞が作られる組織や器官では必須のミネラルです。
活性酸素を除去する酵素の構成成分のほか免疫反応にも亜鉛は関与しています。
口の中で味を感じる「味蕾」は細胞の新陳代謝が活発なので亜鉛が不足すると細胞の生まれ変わりに支障をきたし味覚が低下してしまいます。
亜鉛の1日の摂取推奨量は10〜8mgとなっています。
牡蠣やうなぎと言った魚介類に多く含まれ、ビタミンCやタンパク質と一緒に摂取すると吸収率が高くなります。
逆に食品添加物や植物性食品に多く含まれている食物繊維やフィチン類(穀類・豆類に多い)は亜鉛の吸収を妨げてしまうので要注意です。
通常の食事では亜鉛が過剰になることはありませんがサプリメントの過剰摂取で銅欠乏・貧血・胃の不調になる可能性があります。
亜鉛は不足しやすいミネラルの一つで、タンパク質やDNAの合成が上手くいかなくなるので成長障害が起こります。
その他にも上でも言った味覚障害や貧血・食欲不振・皮膚炎・下痢・生殖機能の低下・脱毛・免疫力低下・神経感覚障害などの症状が起こります。
亜鉛は食生活の偏っている方のほとんどは不足しているミネラルなので食事内容を見直すかサプリメントで亜鉛を摂取するようにしましょう!